老舗そば処でお殿様が愛した辛つゆの高遠そばを味わう!信州高遠「入野家」

お店の前に貼られた「高遠そば」のポスターにつられて飛び込むこんだお店は、高遠城址公園を見上げる坂道の途中にお店を構える「入野屋」。創業は明治39年、100年の歴史をもつ高遠町きっての老舗そば処です。蕎麦は香り高い八ヶ岳産を使用、じっくりと石臼で挽いてから打ち上げている。

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高遠そばには諸説さまざまだが、徳川二代将軍秀忠の妾腹の子であった保科正之が好んだ「行者そば」に由来するといわれる。信州は山国で鰹節は手に入らない貴重品とあって、当時大根のおろし汁に焼味噌を溶いた辛つゆでいただくのが行者そばの特徴で、それに薬味のネギを添えたのが高遠そば。正之公が高遠から会津藩へ国替えになったことから、会津にもこの食べ方が「高遠そば」として伝わっていましたが、それを平成9年から高遠でも復活させたものです。

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看板メニューの「高遠そば」。丸いせいろに添えてそばつゆ入りのやや大ぶりのそなちょこがつきます。中身は鰹と昆布のダシとともに辛味大根のおろし汁を加えた乳白色のそばつゆ。薬味は信州味噌を3種類ブレンドした焼き味噌ときざみネギです。

事前に鍋で火入れをして味にまろやかさを加えている焼き味噌をすべてちょこに入れ、味噌をしっかり溶いて味わいます。そばつゆに合わせて焼き味噌の分量も決めてあるので、ちょうどいい塩梅になります。焼き味噌のまろやかさが、きんと冷えた辛味大根のピリっとしたしぼり汁の辛みをやわらげ、そばの甘さを巧みに引きたて、素朴ながら味わい深い逸品です。

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