風流な庭園、雅な空間、小京都のような空間で旨い蕎麦を嗜む!信州岡谷「蕎麦 あきしの」

石畳の坂道を下ると右手にあずまやとつくばいが迎えてくれ、竹や楓、芍薬が緑陰を広げる閑寂な趣の庭に出る。アプローチからすでに粋なもてなしの物語が始まっています。この“仕掛け”はご主人の趣味であ茶事に負うところが大きい。味、空間、もてなし、すべてのバランスを心がけています。

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住宅を少しだけ改装した心落ち着く個室のような店内で、趣のある庭を眺めつついただくことができる。

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注文したのは鶏汁そばでそばを盛っている美しいざるは特別な職人さんが作ったもので素敵です。もちろん鶏つけ汁も大ぶりの鶏肉にまん丸なつみれがしっかりと入っていて、しょうゆだしに味が染みています。またここの人気メニューのひとつがかき揚げです。ねぎと小海老のかき揚げは小海老がぷりぷりです。塩で食べてみてください。

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バランスということではそばとつゆとの相性も出色です。そばは八ヶ岳山麓産を丸抜きで仕入れて自家製粉。つゆは宮崎産の椎茸、利尻昆布、鰹節でだしをとり、厳選した醤油で作ったかえしを合わせています。

最後のお菓子は栗入り蒸しようかんで粋なセンスを感じます。

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島崎藤村ゆかりの中棚荘の食事処は伊藤深水が愛した古民家。信州小諸「はりこし亭」

「千曲川いざよう波の岸辺近き宿にのぼりて 濁り酒濁れる飲みて・・・」と、島崎藤村が「千曲川旅情のうた」で詩にしたためた信州小諸の「中棚荘」。その中棚荘の敷地には「はりこし亭」という伊東深水がこよなく愛した、藍染め業を営んでいた築140年の古民家を移築した食事処があります。

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木組みの高い天井には太く見事な梁がめぐり、畳敷きに信州名物の長座布団と掘り炬燵式の佇まいは古き良き時代の日本建築そのままです。お座敷では、足を伸ばしてゆっくり食事が楽しめます。民家に残っていたという藍染の型紙を使った、タペストリーや暖簾が何とも粋な雰囲気です。

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名前の由来は南佐久地方の郷土料理「はりこしまんじゅう」からきています。丸めた饅頭を天井の梁を越すようにポーンと投げ、お椀で受け止めて作るというまんじゅうなのです。「君はまだハリコシなぞという物を食ったことがあるまい」という一節が藤村の「千曲川スケッチ」に登場しています。

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ここではやはり信州小諸蕎麦です。写真は「彩(いろどり)野菜そば」1200円です。そばはしっかりとコシもあり新そばの香り、口に含むと甘みも感じます。そこに添えられているのは、にんじんと大根の千切り、ワカメ、カイワレといった野菜です。つけ汁が3種。通常のそばつゆは少し辛めのキリッとした濃い目のもり汁。残りの2種はゴマとイタリアンといったサラダドレッシングのようなつゆでそばサラダといった感じです。

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食事をすると200円入浴料が割引になりますよ。

土と手仕事が実るぬくもりの館!農家レストランの草分け、信州望月「職人館」

そば屋らしくないお店の名は「職人館」。佐久というよりは旧望月町にあり、食材にこだわったお店で一度いっていただきたいお店です。

望月町は名馬の産地で知られ「駒の里」と呼ばれおり、中山道の宿場町の面影を残します。県下有数の米どころで、そのどこまでも広がる水田に囲まれた田園地帯の中に立つ古民家を再生した店が「職人館」です。職人館という個性的な名前は、戦没学生の絵画などを集めた「無言館」の館長さんが名づけ親とのことです。

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昔情緒漂う祖父の古民家を再生し、日本での農家レストランの草分け的なお店であり、農水省の第1回「料理マスターズ」を受賞している。附近の「長者原」「御牧」などの高原でとれる玄そばを100%地粉にこだわって石臼挽きした手打そばをだす人気店である。しかし実はジャンルにこだわらない創作料理が得意なのであり、自由な発想法からは自由なそば料理が生まれる。

障子ばりの門をくぐると中は広い板の間にドーンと低く長いテーブルがおかれお客が二列に並んで思い思いに食している。奥には4人掛けのテーブル席もあるが早くから予約をいれるか、偶然の産物でしかないであろう。

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案の定長くて低いテーブルというよりは卓の前に案内される。メニューにはもちろん普通のそばもあるが野菜を主体にした創作そば料理と聞いていたので普通の蕎麦をやめて本日の変り蕎麦を聞くと「クスクス風そば」とあとは「かぼちゃ のニョッキ」はいかがですかと言われ注文する。

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あたりを見回すと「そばのリゾット」「高原豆腐」を食べているひとが多い。なにかのコースになっているのではと思いメニューを見ると 「野にきけ膳」や「山にきけ膳」といった日々の山野、畑と相談メニューがあり、これのようである。ようは山里の風土にめぐりくる季節の食材にあわせて、イタリアン・和・フレンチ・・・・・と、田舎風に料理してくれるのである。

運ばれてきた「クスクス風そば」はタイ風チャーハンの米の代わりにそばを刻んだものがはいっており「そばのリゾット」と似ている。美味しかったが「かぼちゃのニュッキ」は普通のニュッキであった。

最後にしめで土の恵みが詰まった「石臼挽き十割そば」の小盛を頼むも時間がかかり過ぎたとのことでお店が普通盛りにしてくれ、かつ冷やしトマトもサービスしてくれたのである。十割そばは滋味深く、辛めのそばつゆとの相性は抜群であった。小盛にしなくてもペロリと胃に収まるのである。そば湯もあつあつで洒落た器で供される。

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ベストな選択は二人で創作料理ひと品にそれぞれ十割そばを頼むのが良いのではないか?しかし白ワインが欲しい

 



自作の器で味わう田舎風二八そばに自家製漬け物!そば処「いちや」

信州上田ICに近い住宅地に「そば処 いちや」 があります。こちらのお店は地元の方にもほとんど知られていないお店なのだが、店主の牧野さんのやさしい蕎麦を求めて常連さんが通っているお店なのである。

上信越道上田菅平ICより上田市街方面に降り、自宅を改装したお店で、看板も大きくはないので、初めて訪れるには少し迷うが、発見できたときは達成感を感じるお店です。

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店内は人の家に上がる緊張感と他のお客がいる安堵感。日あたりの良い縁側からは寒風がたまに吹くも暖かい陽射しが射し込んでいます。

2014_0321_120519-P1040404ざるそば800円を頼むもメニューには一品料理が充実しており、「ふぐの子ぬか漬け」300円も頼むことにしたのだが、店主にちょっと塩辛いですよと言われてしまった。そかしこれがなかなか美味しかったのである。(お酒が飲めないのが残念)

2014_0321_121809-P1040405そばが出てくるまで「独活の千切り」が出てきたり、「自家製の野沢菜」が出てきたりしてお茶請けでそばが出てくるまでの時間が過ごせます。出てきた細めに切り揃えられた蕎麦は長野県浅間山麓産の石臼挽き蕎麦粉を使っての二八そばで、店主の繊細な作業を感じさせ、食べる前に蕎麦の香りを確かめると、確かな蕎麦の香りがします。食感は程よい柔らかめ、空気を入れながらズッズッと食べると蕎麦の香りが口の中いっぱいに広がる。

2014_0321_123601-P1040407薬味には青首大根、葱が添えられ、ワサビは無し。そばつゆは辛口でも甘口でもなく中間、さらっとしていて蕎麦同様、やさしいそばつゆであった。

名店「おお西」初の暖簾分けで製法から心まで引き継ぐ「手打蕎道 奈賀井」

鹿教湯温泉の近く、国道254号沿いの分かりやすい立地にある「手打蕎道 奈賀井」。立派な看板は主人自身が彫ったものです。

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上田市柳町のそば店「おお西」から暖簾分けされたお店で、更科・挽きぐるみ・囲舎そば等すべて同じ品揃えでメニューをだしている。キノコ栽培の作業所を改装した店内には、古い農具や籠を使った照明、戦中から使われている薬箱など貴重な品々がさりげなく置かれており、広々とした店内に一枚板の長テーブル席と一段上がった4人座卓席が6卓が暖かい照明にてらされて落ち着いた雰囲気である。一枚テーブルも手づくりです。

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妻と二人も挽きぐるみ850円を頼むことにした。この店はすべての蕎麦が十割で打たれており香りが良い。十割なのにコシがありながら固くなく、蕎麦の長さもしっかりあり、喉越しがよい。口に含んだときに蕎麦の香りと甘味が膨らむ。そばつゆが面に負けないよう返しがきいた濃いめのつゆであった。そばつゆとそば打ちの水は超軟水の天然水を使用しているので、そば本来の旨味を引き出しています。

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そば湯もしっかり味わえ、量もあり大満足であったのである。

 

 

 

 

 

 

小諸産の蕎麦の味と香りを脇本陣代で味わう信州小諸「そば七」

小諸には「草笛」や「丁子屋」といった老舗の蕎麦屋があるのだが、ここは雑誌にも最近よく載っている「そば七」にしたのである。江戸時代、北国街道の宿場町として栄えた小諸宿で脇本陣代であった築200年の建物を改築したお店が「そば七」である。小諸市本町の街おこしの先駆けともなったらしく、以前は土日営業であったがそれでは街おこしにはならないと通常営業になったとのことであった。

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脇本陣代であった頃を物語る店内は天井に明かり取りがあり、その下が帳場であったという。店内は明かり取りの下に円型テーブルが置かれ、奥には座敷席が設けられているが、円型テーブルに座ることにした。

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1日10食限定の「石臼手引きざる」1200円は来た時間も13時近くで残念ながら売り切れであったので、仕方なく「ざる」800円を注文することにした。この店はそばつゆが鰹節と宗田節、サバ節を使った冷たい「並みつゆ」、並みつゆに煮干しだしと生椎茸と玉葱を加えた温かい「特つゆ」、辛味大根のしぼり汁を使った「おしぼり」の3種類の中から選択するようになっていて値段は同じである。本当は「特つゆ」がオススメらしいのだが妻が椎茸嫌いなので「並みつゆ」でいただくことに。

2014_0209_125435-P1040281 標高700Mを越す浅間山麓は、朝晩の寒暖の差が大きく、冷涼な気候から甘味の強いソバが生まれ、そんな小諸産のソバのみ使用していて、店の入り口にはソバの生産者の名前が掲げられているのである。

でてきた蕎麦は普通より太めのニ八そばで、しっかり噛んで食べることで、より強くそばの味わいを感じられるとのこと。太目の麺は好きではないのだが、ここの面は太いながら喉越しは悪くない。薬味もワサビはなく、大根おろし、ねぎとゆずが添えられていた。また小鉢の野沢菜と蒸かしたジャガイモがなかなかおつであった。

結構一品料理も豊富であったが、あえて天ぷらは出していないとのこと。酒も地元の大塚酒造の「あさまおろし」のみであり、こだわりを感じる。メニュー表はあるものの壁一面に張られたメニューが古くて新しさを感じてしまった。

古民家でいただく鴨料理と絶品蕎麦との出会いの堪能!信州上田「くろつぼ」

以前は、しなの国分寺駅から徒歩5分。住宅街の中にあった「そば処 くろつぼ」であるが、車が突っ込んだりして災難が多く起ったからなのかいつのまにか引っ越ししていたのである。実は2015年3月に移転していた場所は上田城址の掘割の西、赤松小三郎記念館に隣接している明治に建てられた古民家です。

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前の店同様、古民家再生のお店は、広い間口の玄関を入って靴を脱いであがります。囲炉裏テーブルを囲む待合室の先に帳場、その奥に5席のカウンターがある。

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カウンター席の左側の和室にはテーブル席で4人テーブル4つ、2人テーブル2つのお店であった。

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農家から直接そばの実を買付、完全な自家製粉を行っている圏内でも数少ない、丸抜き全層粉の細めの二八蕎麦がメインのそば店である。この冬、メニューを見ると鴨に力が入っているようで妻は鴨汁そば、そして小生はリッチに「くろつぼ膳」を頼むことにした。

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くろつぼ膳には、ざる蕎麦のつけ汁が鴨汁と普通のつけ汁の2種類が楽しめ、ジューシーな合鴨塩焼き、野菜天ぷら、卵焼きがついていてお得感満載です。

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お勧めは「鴨しゃぶ」 。そば屋ならではの趣向をということで、自慢のそば粉をつけて鴨肉をしゃぶしゃぶするという新しいくろつぼ流で、肉のぷりぷりした食感とそばの香り味と香りが同時に楽しめる美味しさ。二人前からの要予約で楽しんでみてください。

JAZZを聞きながら蕎麦をたぐる粋な店 信州軽井沢「せきれい橋 川上庵」

中軽井沢のハルニレテラス内にある「せきれい橋 川上庵」は季節毎に色を変える木々に包まれた、いわば森の中のそば処。かつて江戸庶民たちが愛した「蕎麦屋酒」は、気の利いた肴で地酒をたしなみ、そばで締めるという粋な時間の過ごし方のこと。

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川上庵のコンセプトとする「現代版蕎麦屋酒」を豊かな自然の中で堪能することができます。

戸外の気配が感じられる広々とした店内は、浅間山の石を用いた壁面などインテリアにもこだわりが伺えます。また中軽井沢のハルニレテラス内にある店舗を囲むように配されたテラス席は、湯川のせせらぎがBGMとなって心地よい。

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川上庵の蕎麦は挽きぐるみされた香り高く風味のある粗挽きそばには信州の日本酒がよくあいます。

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信州上田城の近く、上田市民に愛されるそば店 信州上田「やぐら亭」

真田氏の居城として名を馳せた信州上田城が建てられたところは、昔千曲川沿いの断崖絶壁/尼ヶ淵と呼ばれていたところです。現在は川は無く県道が走り、その向かいに「やぐら亭」があります。

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広めの駐車場もり、団体客も入ることのできる人気店ですのでお昼には早めにでかけることが重要です。店内はカウンターにテーブル席、小上がり席とありますが、相席も仕方ないほど大勢 人が来られます。

上田のそば屋さんは「刀屋」「草笛」と安くて美味しくかつそばにボリュームのあるお店が多く、この「やぐら亭」も安くてボリュームのあるそば屋さんです。お隣の東御市に自家栽培のそば畑を持ち、その畑で採れたこだわりの蕎麦を挽きたて、打ちたて。茹でたてで出してくれる、信州そば切り認定のお店です。つゆは少し甘めですが細切りのコシの強い二八そばによく絡まり楽しめます。つゆをそばの上からかけるぶっかけそばが人気なのもわかります。

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おすすめは平日限定の「そば定食」です。もりそばに野菜天、サラダ、小鉢、香の物、果物がセットになって1150円はお得です。そば猪口がお吸い物のお椀のようで少し戸惑います。そば湯もトロリ系でもり汁との相性も良く美味しい。上田市民に愛されるお店です。

信州御代田町で発見!達磨翁グループ「浅間 翁」

そば職人・高橋邦弘氏率いる翁達磨グループのお店が御代田町の雪窓公園の向かいにオープンしたのが「浅間 翁」。主人は山梨県長坂町の「翁」をはじめ各店で10年間修行を積んでこの地で開店されたとのこと。これまでに「安曇野 翁」「おぎのや」「蕎麦 にしざわ」といった翁達磨Gを訪れていたのだが、このお店はどうであろうかと楽しみにやってきたのである。

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雪窓公園の向かいにあって自然と調和した落ち着いた外観が目をひく。建築設計は「蕎麦 にしざわ」と同じ円コーポレーションで全体的な雰囲気はにしざわに近いものがあるように感じられる。広々とした店内は個室も2室設けてあり、テーブル席に小上がりの座席と用途はさまざまである。メニューに目を向けると、白目細打ちの「ざる」790円と黒目太打ちの「田舎」の840円の2種であるが、翁といえば二八です。

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ざるは翁特有のこしがあり、喉越しも上々で、いわゆる二八の洗練された蕎麦という感じで、翁風といえば翁風の蕎麦なのです。これは翁の蕎麦を食べ歩くとわかります。最後に蕎麦湯をいただくも、これはとろとろの蕎麦湯で美味であった。因みに田舎は土日限定ですので注意してください。

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軽井沢の喧騒から離れて是非立ちよっていただきたいお蕎麦屋さんです。